資金繰り不安への最も有効な対処法
投稿日:2017.10.26
早いもので10月も終わりに近づいています。
今年も残すところ2ヶ月。時のたつのがあまりに早くて、おじいさんになるのもあっという間だなという気がしてきました。
今年も2ヶ月ということは、10回月末を乗り切ってきたということです。
何が言いたいか、お分かりですね?
資金繰りです。
中小零細企業の社長は、今年すでに10回資金繰りをきちんと回してきた。
余裕であれギリギリであれ、それなりに気になるのが資金繰りです。
会社の命運を握るのは資金なのですから、当たり前です。
このあたりがサラリーマンとは決定的に違う点ですね。
というわけで今回は、資金繰り不安への対処法、それも最も有効な対処法について。
資金繰り改善は、我々のメインテーマの一つなのですが、これを知って実践すれば、漠然とした資金繰りの不安から解放されます。
資金繰り不安に対処するただ1つの方法
資金繰りの不安に対処する最も有効な方法はただ1つ、ズバリ早めに手を打つこと!
これに勝るものはありません。
もう8年ほど前のことですが、対処が遅すぎて倒産したクライアントさんがありました。いわゆる闇金に手を出して2か月後には倒産。
私が初めて伺った時には、既にその月の資金繰りが回らない。
手形ジャンプの交渉に行ってもその取引先からは相手にされない。
社内を見てみると、社長は営業部門からも経理部門からも相手にされていない。
状況把握のため経理部門に行って打ち合わせを続けていると、実は裏できちんと資金繰り表を作っていたんです。
社長に反発して出していなかっただけだった。。。
何度も打ち合わせを続けてやっと気持ちが通じた頃には、もう時すでに遅し。
先ほどの通り、いつの間にか闇金に手を出していて、あっという間に倒産。
最後は一緒に弁護士事務所へ伺いましたが、その時の社長の表情は今でも忘れられません。
もう一つ。
数年前から伺っているクライアントさんです。
資金繰り表を付けろと銀行に言われたものの、どう付ければいいのか分からないというレベルでした。
付け方も分からなければ、活用方法も分かるはずがありません。
毎月実績の確認、月末の予測、ざっくりした予定の検討を続け、様々な取り組みを進めた結果、徐々に資金繰りが安定してきました。
今となっては、「何があってもこれ(資金繰り表を付けること)だけは続ける」とおっしゃっています。
ある程度の予測がつくので気持ちの余裕が全然違うのです。
資金繰りを管理する順序
資金繰りについて考えるとき、まずは現時点での現預金残高を把握すること。
ここが出発点です。これが分からなければ動きようがないですよね。
次に、数か月先までの予定を検討する。
今月末までだと期間が短かすぎます。数か月先まで検討することで、早めの対策に移すことができます。
最後に、行動する。
とにかく早めに動くことです。切羽詰まってからだと緊急度が高いわりに取れる手段はかなり限られます。そのくせ効果はなかなか出ないので効率が非常に悪いです。
資金繰りの不安に対処する最も有効な方法はただ1つ、早めに手を打つこと!
「なんだ、それだけか」と思われた方、早めに手は打てていますか?
具体的な手法について知ろうとする前に、このことを意識するだけで全く変わってきます。
今回あえて「資金繰り表を付けましょう」とは言いません。早めに対策を打ちましょう!
資金繰りの改善・安定化はアセントリードにとってメインテーマの一つです。
ぜひご相談ください。
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- 大村剛史