コラム

歴史を辿って未来を拓く

社長の役目とは・・・

 

会社の進むべき道を考えて戦略を練り、それに向けて組織化し、社員の意識を高める。

 

とはいっても、現実には日々勃発する問題に追われてそれどころじゃない。

そんなことを考えてる暇があったら営業に行ってくるわ!

ということで忙しい日々に追われている間に何が何やらという状況になることありませんか?

多分ありますよね?

 

中小零細企業はある程度仕方ないと思います。

 

が!

 

それが続くと個別の問題対処に走り回っているうちに会社の根幹部分を見失いかねません。

これは個人に置き換えると分かりやすいのですが、ただ流されて生きている人と比べて、信念をもって生きている人はあらゆる面で強いです。

 

 

会社にとっての信念、忘れていませんか?

 

今回のテーマは、「自社にとって最も大事なことを再発見するコツについて」。

 

自社にとって最も大事なことが分かっていると、なぜ強いのか。

それは、事業を運営していく上での様々な迷いを払拭できるからです。

社長は、取引先との関係や従業員の問題、そしてお金の問題などに晒され、判断・決断の連続です。そうした時の判断の基準となるので、余計なことで迷うことがなくなります。

 

会社の歴史をたどることは新たな成長への転換点になりうるのです。

 

先日、40期を迎えようとする会社で行う機会がありました。

決算書を1期から39期までデータに写し、売上や利益と共に従業員数や借入金の推移などをグラフ化していくと会社の歴史がよく分かります。

さらに、主な出来事(出店や撤退、社長交代など)をそのグラフに重ねていくと、その時なにが起こって、その後にどう影響したのか、ということまで見えてきます。

見方によっては粉飾をしたのかどうか、いつ頃からしたのか、ということまで見当が付きます(この会社が粉飾をしていたというわけではありません!念のため)。

 

こういう作業を社長と一緒に進めていくことで、いろんな発見があります。

 

自社の歴史を辿ることで発見できるものは多い

 

自社にとって基軸となるものは何か

1つ目は、「会社のルーツを知ることで、自社にとって根幹となる大事なものが何かが分かる」ということです。

創業時どういう理想を掲げていたのか、過去の重大な決断の時にどういう基準で決断したのか。こうしたことを思い起こすことで、改めて自社の基軸を明確にすることができます。

 

先代の思いを受け継ぐ

2つ目は、「2代目・3代目の社長であれば、先代の思いを汲み取り、受け継ぐことができる」ということです。

これは1つ目とも被りますが先代がどのような思いで事業を起こし会社を運営していたのか、今だからこそ分かることもあります。それが理解できることで思いを受け継ぐことができるのです。

 

今後の指針が分かる

3つ目は、「歴史を踏まえて、今後どのようなスタンスで運営していけばいいかが分かる」ということです。

歴史を辿っていると、社長は必ず過去の大変だった頃と現在の自分とを比較します。それは今後の事業運営の戒めとなって生きてきます。

 

 

このように、会社の歴史を辿ることで、社長の精神面にインパクトを与えることができます。

そして、無用な迷いを払拭できます。

因みに、先程の40期を迎えようとする会社の社長は、心の奥まで響くものがあったらしく、
「本当にやってよかった、迷いを断ち切って頑張ることができる。」とおっしゃっていました。

 

 

一度あなたの会社でもやってみることをお勧めします。

年表を作って眺めてみるだけでも違います。

 

より深く詳細にと思われる方はご連絡ください

 

— 大村剛史

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