変革を進める
投稿日:2016.11.23
事業を運営していると、常に順風満帆ということはあり得ません。
どこかで何らかの問題のタネが出てきて、やがてそれが大きな問題になっていくものです。
社外の要因としては、世の中の経済動向の変化や、競合他社の動向による影響があります。
社内を見渡しても、最も重視すべきは人の問題です。できるだけ適材配置となるよう心掛け、モチベーションを高めて全社が一体となるように努めなければなりません。
取引先の変遷や取扱商品の移り変わり等により業務フローの見直しが必要になることもあれば、社内システムの見直しが必要になることもあります。
このように、問題となる事象は常にどこかに潜んでおり、これに対していかに早く適切に対応するかがカギとなります。
そして、恐らくあなたもそうだと思いますが、変革を進めることは必要だと誰もが思っています。
しかし、それを進めていくのは苦難の連続です。
社内からも反発が出てくることがよくあります。
しかし、社長はそれをはねのけなければなりません。
会社に対して最終的に全責任を負うのは社長だけなのです。そして、そんなところで社員に媚びても何の得もないのです。
変革は3つに分けて考えてみる
○先行的変革
問題が起こる前に予防的に変革を起こしていくことです。
これは、最も低コストで進めることができます。一方で、取り掛かるのが非常に困難です。
変革を起こす時点ではその必要性を理解していない人も多く、納得させるのにも一苦労です。
○反応的変革
問題が起こった段階で変革を起こしていくことです。
これは、中程度のコストで進めることができます。問題が起こっているということは、その元となる要因はずっと以前から先行しています。しかし、この段階に至っても変革を起こすのは困難です。これは人間の持つ特質なのかもしれません。現状のままで、今のやり方のままでやっていけるのならそのままでいたいのです。
○危機的変革
問題が起こっても放置し続け、危機的な状況に陥ってから変革を起こしていくことです。
これは非常にコストが高くつきます。一方で、取り掛かるのは容易です。なにしろ誰の目から見ても何とかするしかないという状況だからです。
しかし、高コストな割に成果につながりにくく、時間もかかります。経営者としては避けるべきです。
誰しもが先行的変革を進めたいと思うでしょう。最も低コストで成果にもつながりやすい。
しかし、ここでも社長のリーダーシップが問われます。
先行的変革を進めるためには予測が必要
そしてもう一つ。先行的変革を進めるには、起こっていることに常に目を光らせておくと共に、予測が欠かせません。
「予測」には、こういうことが起こるという定性的なものと、売上・利益等の数字面でのものの両方を指します。
そのためにも、先行指標を使った管理や業績のシミュレーションなどを日頃から利用しておくべきです。
あなたの会社でもこういったことを意識してみてください。一歩先を行く事業運営ができるはずです。
変革を進めて財務体質を改善したいとお考えの方はアセントリード株式会社へご相談ください。
− 大村剛史