シミュレーションをすることの効果
投稿日:2016.11.04
あなたは、業績の予測をしているでしょうか?
そんなことはしたことがない
税理士さんが決算前に予測を出してくれるから必要ない
予測するといってもどうしていいか分からない
という方は、大きな損をしているかもしれません。
早い段階でシミュレーションすると業績が上がりやすくなる
業績の予測といっても、決算の最終着地を予測するだけではなく、もっと早い段階(第一四半期が終わった頃)からシミュレーションとしての予測をすると、効果絶大です。
予実績管理をしている方もいらっしゃると思いますが、シミュレーションをしている方は少ないと思います。
仮にしているとしても、多くは次のうちのどちらかではないでしょうか。
1.今期の実績 + 未経過月については予算を当てはめて、今期の見通しを算出する
2.今期の実績 + 未経過月については今期実績並みの数字を当てはめて、今期の見通しを算出する
私が関与しているクライアントに対しては、数年前から早い時期でのシミュレーションをするようになりました。
最初は単に着地予想を提示するということから始めました。
その後、シミュレーションを行う管理ツールに次から次へと機能を追加し、今では実に様々な要素を使って簡単にシミュレーションできるようになっています。
私のやり方は、まず上記1・2両方のやり方で見通しをざっと確認します。
そこからは、社長と一緒になって、
売上高を予算比で〇%にしたら・・・
粗利率を〇%にしたら・・・
〇〇費を〇円に抑えたら・・・
など、色んな点から検討していきます。
シミュレーションで「何をどの程度」やるべきかが分かる
こうすることで、思った以上にメリットがあることに気づきました。
それは、
目標達成に向けて、ここから何をどの程度やれば到達できるのかが分かる
ということです。
「何をどの程度」という点が重要です。
これが分かることで、社長の頭がフル回転し始めます。
必要となる売上高・粗利率、抑えるべき経費、投下するべき費用・・・
こういったことが実際の数字で見えているので、それをやりきるためにどうするかということを集中して検討できるのです。
シミュレーションをしていなければ、そうはいきません。
見ることができるのは、あくまでも実績数字まで。
先の予測をしようと思っても、社長一人ではかなりハードルが高いはずです。
必要となる売上高を算出する手法として損益分岐点分析というものがありますが、業績予測をするためには、この理論を元にちょっとした工夫が必要になります。
例えば、予実績管理をしている場合、「予算に対して○○千円(又は○%)遅れている」ということは分かります。
しかし、その遅れを取り戻して目標を達成するためには、ここから毎月いくらの売上高といくらの粗利率を確保し、経費をいくらにコントロールしていけばいいか、ということまでは示してくれません。
「何をどの程度」ということが分からないのです。
シミュレーションでモチベーションアップ
シミュレーションをするということは、社長にとって大きな安心感とやる気を生む材料になると感じています。
先が見えない、どの程度やれば報われるのか分からない、ということが不安につながるのです。
スポーツの試合を見ていて手に汗を握るのは、その後の展開が分からないからです。
結果が分かってから試合を見ても興奮度は半減です。
でも、社長はそんなことで手に汗を握る必要はありません。この先進むべき道筋が見えたとしても、それを辿っていく間にドラマチックなことはいくらでも起こるんです。
シミュレーションをすることで、ここから何をどの程度頑張れば到達できるのかが分かります。
そして、副次的な効果として
しっかり検討して作った計画・予算を、決算を迎える最後の最後まで有効活用できます。
何をどの程度やればいいかが見えるので、具体的な取り組みを検討しやすくなります。
社長の本能に火が付きます。(これが最大の効果かもしれません)
いいことづくめなので、あなたの会社でもぜひ取り入れてみてください。
シミュレーションで業績向上を目指したい方は、アセントリード株式会社へご相談ください。
- 大村剛史