分けて考える
投稿日:2016.10.27
ほとんどの企業で、売上高については何らかの形でデータを取っていると思います。
本来であれば、最低でも粗利まではデータを取っておいてほしいところですが。
経費の管理と売上高・粗利の管理は分けて考える必要があります。
経費は、ある程度社長の考えでコントロールできます。
でも、売上高・粗利はお客さんとの関係で生まれてくるものなので、社長の考えだけで狙った金額に到達することはできません。
お客さんの気持ち・競合他社の動向・経済環境・・・いろんな要素が絡み合う中で、広告宣伝や営業を仕掛けていきます。
だからといって、何がどうなるかわからないから・・・では目標も立てられませんよね。
そこで、実績データを使うのです。
売上高が伸びたのはなぜなのか。
粗利率が上がったのはなぜなのか。
その原因を探りながら、では次はこうしてみようという試行錯誤を繰り返して売上を作っていくわけです。
ただ、その時に会社全体の売上高が分かっているだけでは、原因を探ることはかなり難しいです。
ですので、売上高をいろんな分類分けをして見てやる必要があるのです。
・売上高=A部門の売上高+B部門の売上高+C部門の売上高
・売上高=A商品の売上高+B商品の売上高+C商品の売上高
・売上高=単価×個数(客数)
等々。
・客数=新規客+既存客(+ロスト客+潜在客)
・客数=男性客+女性客
・客数=20代+30代+40代+・・・
考えればまだまだたくさん出てきます。
このように分けて考えると、どこが良いのか、どこに問題があるのか、ということが見えてきます。
しかし、そもそもデータを取っていないとなると、こうした検討は全くできません。
売上高が下がってきても、内訳が分からなければ漠然としすぎて何も手が打てないのです。
データさえ取っておけば、上記のような分類ごとの集計はエクセル等を使ってすぐにできます。
必ずデータ取りをしておきましょう。
- 大村剛史