計画に気持ちを込める
投稿日:2016.10.11
クライアント企業の会議に出席しました。
この会社は9月末が決算です。
今回は年度初めの会議になります。
年度初めなので、今年度の目標数字と、何をどう取り組むのか、ということを、一人ずつ前に出て発表してもらいました。
それを踏まえて、会社全体での今年度の目標売上・利益の発表です。
この会社は、ここ数年業績が低迷して、売上高は一時期3億5千万円程度にまで落ち込んでいました。
社内の大幅な改革や社長自らのトップセールスによる取引先の新規開拓がやっと実を結びつつあり、今期の目標は5億円を超える数字を掲げられる状況にまで復活しています。
締めくくりに、社長から10分程度にわたる力強いメッセージが語られました。
今期に懸ける強い思いをストレートにぶつける、素晴らしいスピーチです。
これほどの気持ちのこもったスピーチに、私は鳥肌が立ちました。
そして、この気持ちを共有できる従業員は幸せだと思いました。
仕事そのものに対する真剣な気持ち
全社一丸となって目標をやり遂げたいという気持ち
社員全員でいい思いをしたいという気持ち
こういった気持ちが十分に伝わったのではないかと思います。
実は、この計画発表に当たっては、2ヶ月ほど前から準備が進められていました。
社員一人一人が目標を考え、社長や専務と個別に打ち合わせを繰り返した上で決定しています。
そうして決定した数字を元に、私と社長とで何度も打ち合わせを繰り返して、最終的に計画が出来上がります。
計画数字自体は、無機質な数字の集合体です。
でも、これだけ密に打ち合わせをして決めた計画だからこそ、そこに気持ちが乗り移るのです。
そして、決めた計画を何としても達成しようという意気込みが生まれてきます。
達成するための取り組みも見えています。
当然ながら、1年の間には思いがけないことも起こるので微調整は必要ですが、根本がぶれることはありません。
どうですか?
こういうことを続けている会社と、何もしていない、何も考えていない会社とでは、
差が出るのは当たり前だと思いませんか?
よく、「PDCAサイクルを回す」ということを言います。
最初に来るのはPLAN、計画です。
PLANなしに実行しても、その後のCHECKはできません。
もう一度問いかけてみてください。
自社の計画には本当に気持ちがこもっているだろうか? と。
ー 大村剛史