少しの手間でデータ取りをしておく
投稿日:2017.11.17
会社はどんなに立派な理念を掲げていても、やはり評価されるのは「数字」。
数字は重要なテーマです。
数字を活用するためにデータ取りをしておく
利益を上げて資金を増やし、資金を使って投資して、投資から売上につなげて、売上から利益を上げる。
これを進めていくためには数字の活用は避けて通れないのですが、検討材料がない会社が多い。
ということは、数字を活用していない会社が多い! ということです。
逆に言えば、年商数億円規模の会社が、居並ぶ競合に対して差をつけようと思うのなら、少し工夫をすればいいということになります。
そして、これができていれば、何かあった時や何か問題が起こりそうな時の対応が驚くほどスムーズにできるようになります。
重要なことは、「普段からデータ取りをしておくこと」です。
なぜそんなことを考えているかというと、クライアント先へ訪問した時にここが第一の障害になることが多いからです。
初めての訪問では問題点を探るためにいろんなことをヒアリングします。
ヒアリングするけど、何がどうなって今の状況に陥っているのかよく分からない。
はっきりしているのは月を追うごとに資金繰りが厳しくなっているという感覚のみ。
早急に手を打って、対外的な交渉が必要なのに、状況が分からないので交渉できない。
データを取っていないから状況が分からない。
ということで、状況把握のために余分な時間と労力を費やすことになるのです。
残念ながら、こうして出来た交渉材料は詰めの甘いものになりがちです。
データ取りをしておくことのメリット
1.何か問題や異常が起こった時、原因を探ることができる
当たり前のことなのですが、これをスムーズにできるのと、原因追及のための材料集めから始めるのとでは雲泥の差です。
しかも多くの場合、事が起こってから材料集めをしようとしても材料となるデータそのものがないのです。
材料がないので原因追及ができない。となると勘だけが頼りになります。
私自身は、社長の直感を重視します。ですがそれも100%正しいとは言えないことが経験上分かっているので、やはり数字の裏付けが欲しいのです。
データは普段から積み上げておくのです。できれば1か所に集約できるように仕組みを作っておいてください。
2.先行指標を活用することで先回りして対策をとることができる
これにはデータの集計と分析が必要です。
本来はここまでしておくべきで、競合に対してさらに差を付けることができます。
いくつかの指標を抜き出して定期的にチェックしておくと、「今のうちに手を打たないと売上が下がっていく」というようなことが分かります。
3.少しの手間と時間でデータ取りはできる
データ取りにはそれほどの労力は必要ありません。通常業務の合間で十分できる程度です。
集計作業も、1ヶ月の内に数十分割いてやればできます。
年商数億円規模であれば、フルタイムの事務・経理部門は必要ではないはずですので、仕組みさえ作れば問題なくできるはずです。
社長の気持ち一つです。
データ取りのメリットをざっと書いてみました。
普段の業務に少しプラスしておくだけで、頭一つ抜けられます。
あなたの会社でも、事務担当を含めて数名の担当者に、1ヶ月の中で数十分をデータ取りに割いてもらってください。
それだけで会社は次のレベルに上がることができます。
数字を活用して業績向上を目指したい方はアセントリード株式会社へご相談ください。
- 大村剛史