コラム

強みに徹底的にこだわる

ここ数ヶ月で業績が著しく好転しているクライアントがあります。

しかも2社。

1社は、数年前は1000万円ほどの赤字を出し、その後も赤字と黒字の間を行き来していたのですが、今期は2か月を終えて既に利益500万円。予算を大幅に上回っています。

もう1社は建設業で、つい最近まで資金繰りに困っていたのですが、ここにきてつなぎ資金をほぼ必要としなくなり、尚且つ来年6月頃まで工事予定が詰まっています。

この半年間は私も毎月銀行に同行しているのですが、銀行員の態度も明らかに変わってきて、3000万円融資させてほしいと営業を仕掛けられるまでになっています。

 

いろんな会社を見てきた中で、結局何が違うのだろうかと考えることが多いのですが、つくづく思うことがあります。

 

強みに徹底的にこだわる

 

強みを生かすでもなく、強みにこだわるでもなく、強みに徹底的にこだわる、です。

ありきたりですみません。

 

上記の2社も、取組みとしてはいろんなことをしています。

社員のモチベーション管理、業務の流れの再構築、経理体制構築。。。

もちろんこうしたことも非常に重要で、これらがなかったら恐らくこれほどの業績回復はなかったでしょう。

しかし、これらに加えて強みに徹底的にこだわることで一気に壁を突破できます。

 

社長の強みが営業力や交渉力にあるのであれば、それを生かして大型の新規案件を取る。

専務の強みが理論に裏打ちされたアイデア力にあるのであれば、それを生かして世の中にまだ存在しない商品を作る。

一つの柱に育てるまで社長はその事業に負荷をかける。

 

クライアントと話していると、たまたま運が良くてこうなったとおっしゃるのですが、そんなことはあり得ないです。

方向性を決めるまで相当悩みながら考え、決断をし、実行し続けたから今があるということがよく分かります。

 

戦略を検討する時によく使われるのがSWOT分析というものですが、最強なのは強みと機会の組み合わせ。

まずは強みを活用した事業でなければうまくいかないのです。

それがないと、マーケティングの効果も著しく損なわれます。

あなたも一度整理しなおしてみてはどうでしょうか?

 

− 大村剛史

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