コラム

月次決算について その1

3連休が終わって一気に秋らしくなってきました。
先週までは雨が多かったり気温が高くてジメジメしたりしていたことを考えると、この変化は劇的と言っていいくらいですね。
週末は、家に籠らずにいろんなところに出かけたいと思います。

 

さて、今回はちょっと真面目にいってみます(とはいっても、これまでもふざけていたわけではありませんが・・・)。

 

月次決算について、その考え方と注意点です。

 

 

月次決算はスピード感を持って試算表の精度を上げる

 

月次決算とはそもそもどういうことなのか?と思われるかもしれません。
基本的には毎月末を年度末と同様に捉えて、決算書を作成することを意味します。
ただし、本当の決算書は一会計年度に一回作ればよいのは当たり前ですね。
また、決算では一年の結果を締めくくるのと同時に税金の計算も必要ですが、月次決算では税金の計算は必要ありません。

 

ということで、要は毎月作成する試算表の精度を上げよう、という程度に考えておけばいいと思います

 

なぜ、そんなことが必要なのか?

 

1.会社の現状を確認する機会を増やすため

業績の確認を行えるのが年1回なのと年12回では、どちらが会社にとって有利かというのは誰が見ても明らかです。
1年の間に12回、業績の確認をして今後の取組や対策を検討し、実行する。
そのための材料を経理がせっせと作ってくれているのなら、利用しない手はないというわけです。

 

2.今後の取組や対策を検討する材料として利用するためには、ある程度の精度が必要

 

2つめについて、もう少し掘り下げます。

 

先ほど、「ある程度の」精度と書きました。
完璧なレベルの方がいいんじゃないか、という声が聞こえてきそうですが、できるのでしたらそれに越したことはありません。
ただし、「今後の取組や対策の検討に生かす」ということを考えると、月次決算にはもう一つ求められることがあります。

 

それは「スピード」です。

 

極力早く資料を用意しないと、その資料の価値がどんどん損なわれていってしまうのです。
月末を過ぎて、1週間程度でおおよその資料が出てくるのと、1か月経過してから完璧な資料が出てくるのとでは、前者のほうが社長にとってありがたいですよね?

経理の現場では、取引先からの請求書を待って仕訳をしようとすると、翌月の20日以降になってしまう、、、などということがよくあります。

これを仕方がないと諦めてしまうと、1か月の壁を破るのはほぼ無理になります。

 

これを解決するには、「概算で仕訳入力してしまう」しかありません。
当然ながら、後になって正確な金額が分かったら訂正する、ということを忘れないでください。

私のクライアントでも、月初数日で速報版としての資料を社長に見てもらい、月末頃に確定版として再度見てもらう、ということをしています。

 

「ある程度の精度」と「スピード」
この相反する2つの要素を両立させる努力が必要です。

 

次回ももう少し続けます。

 

月次決算のことならアセントリード株式会社へご相談ください

 

- 大村剛史

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