コラム

息抜きもほどほどに・・・

久しぶりに大阪の北新地を歩きました。
あ~なんか懐かしいなぁこのキラキラ感(笑)
考えてみたら、半年以上この街には足を踏み入れていませんでした。
とはいえ、今までも普通の居酒屋さん程度しか行けてませんが。。。

昼間行っても大抵のお店が閉まっていて閑散としているのに、夜になるとこの変化、すごいです。
タクシーが連なってゆっくり動いています。
着物を着た女性や露出多めの若い女の子が歩いています。
会社のお偉いさんと思しき人が路上でお店の人と談笑しています。

歩いていると、ヨーロッパの石造りの建物みたいな、重厚感がありながら清潔感あふれる構えのお店や、すっとした佇まいの和食料理屋さんなどが目に入ってきます。
かと思えばごく普通のお店もあり、確かに金額面でのランクのばらつきはかなりありそうです。

私が経験したことのない、バブル時代というのは今とは比べ物にならないくらいにお金が舞っていたという話です。
その頃、この街はどんな状況だったんでしょうね?
 
街の雰囲気と、いい感じに酔って楽しそうな人を見ていると、

お店の子に誘われるがまま通ってしまう気持ちも分からなくもない、、、かな?
週末には、一週間頑張ってきたんだからちょっと行こう! という気持ちも分かります。
我々のように社長の立場というものは、やはり従業員とは背負っているものが違います。

それを踏まえた上であえて考えないといけないのは、やはり適度にしておく、ということですね。

経費の中でも接待交際費はくせのあるものです。
元々販売費なので、売上につなげるための活動の一環として捉えられています。
しかし、現状、国としても経済活性化のために接待交際費をしっかり使ってもらいたいという考え方になっていて、税金の計算上も以前より緩和されています。

経費は、使えば使った金額だけ利益を削り取っていきます。
もちろん接待交際費も同じです。
社員が頑張って仕事して稼いできたのに、社長が交際費の使い過ぎで赤字に転落、、、

などという無様な状況だけは避けたいものです。

しかし、そうしたものも含めて、すべての結果は最終的に社長が負うことになるのです。

こういうことは、一か月が終わって集計してはじめて気づくのでは遅すぎます。
その月の中で気になる科目については日ごとに集計を取り、進捗を確認していくべきです。
より早く気づくことができると、経費を能動的にコントロールできます。
 
まあ、実際のところこんなことを考えていたらお店に行けないですよね。
息抜きにもならない(笑)
ですので、翌日、酔いもさめたところで冷静に集計してください!

ちなみに、売上に対する接待交際費の比率の平均値を産業別・売上高別にまとめてみました。
あなたの会社はこの平均値と比べてどうですか?

 
産業 / 売上高 合計 500万円以下 ~1千万円 ~3千万円 ~5千万円 ~1億円 ~5億円 ~10億円 10億円超
合  計 0.3% 2.3% 1.6% 1.3% 1.0% 0.9% 0.5% 0.3% 0.1%
建設業 0.5% 3.7% 2.2% 1.9% 1.4% 1.0% 0.6% 0.5% 0.2%
製造業 0.2% 2.0% 1.6% 1.3% 1.1% 0.9% 0.5% 0.3% 0.1%
情報通信業 0.4% 1.9% 1.5% 1.3% 0.9% 0.9% 0.6% 0.3% 0.2%
運輸業,郵便業 0.3% 2.5% 1.4% 0.9% 0.8% 0.7% 0.5% 0.3% 0.2%
卸売業 0.2% 2.0% 1.4% 1.0% 0.7% 0.6% 0.4% 0.2% 0.1%
小売業 0.3% 1.6% 0.9% 0.7% 0.6% 0.6% 0.4% 0.2% 0.1%
不動産業,物品賃貸業 0.5% 2.4% 1.7% 1.2% 1.2% 1.1% 0.7% 0.5% 0.2%
学術研究,専門・技術サービス業 0.8% 3.1% 2.8% 2.1% 1.9% 1.5% 0.9% 0.5% 0.3%
宿泊業,飲食サービス業 0.4% 2.1% 0.9% 0.8% 0.7% 0.4% 0.5% 0.3% 0.2%
生活関連サービス業,娯楽業 0.2% 1.8% 1.3% 1.0% 1.1% 0.9% 0.6% 0.3% 0.1%
サービス業(他に分類されないもの) 0.6% 1.9% 1.8% 1.6% 1.1% 1.0% 0.7% 0.5% 0.2%
中小企業庁 中小企業実態基本調査 平成26年確報(平成25年度決算実績) 3.売上高及び営業費用  産業別・売上高階級別表 - 1)法人企業 より         

 

ー 大村剛史

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